ケインズの投資-29 よろしくない事態 Keynes’ Investments-29 Less favourable conditions
よろしくない事態 Less favourable conditions タックスシールドの活用 ケインズは、投資家としては当然のことではあるが、タックスシールドを強く意識して投資していた。実現益に実現損をぶつけることで節…
~ 株式会社ゼネラル・カラー・サービス 中湖康太 経済文化コラム ~
よろしくない事態 Less favourable conditions タックスシールドの活用 ケインズは、投資家としては当然のことではあるが、タックスシールドを強く意識して投資していた。実現益に実現損をぶつけることで節…
キャッシュ・ポジションについての意見の相違 保険会社の流動性 キャッシュポジションを減らすべきとしたケインズの意見に反して、スコットは突然、銀行預金ポジションを増やした。両者の意見の相違は縮まらなかったようだ。 ケインズ…
キングスとプロヴィンシャルの比較 ケインズは、自身が関与する、キングスとプロヴィンシャルの過去20年にわたる記録を比較して、事後評価を行った結果を、スコットに示している。 両者の投資方針はほぼ同様で、結果として概ね成功し…
安全第一とは? - What is Safety-first? ここでケインズは、安全第一という投資方針について、「異なる方向性をもつ小さなギャンブルを多数持つことにある」のでは無い、「(少数の)*十分な情報がある会社に…
エルダー・デンプスタ― - 一海運会社への大量投資 エルダー・デンプスタ―*について、1942年1月28日にスコットからの手紙があり、それに対して回答したケインズの書簡。 エルダー・デンプスターに大量に投資したことの釈明…
アルファ(α)を説明する苦労 優れた投資パフォーマンスは、アルファ(α)が生み出すものだろう。かなりの裁量をもっていたとは言え、ケインズは、しばしば、その投資判断についての説明、説得を(強いられて?)行っている。個人の運…
少数銘柄への集中投資 6つのペット(証券)の大量保有、そして売り時 F.C.スコットへの書簡でケインズは、少数株(6つのペット)の大量保有こそが、ほとんどの利益を生み出すことを説いている。と同時に、6ヵ月以上先のことをさ…
一石二鳥のスイッチ 裁定取引 ケインズの投資法は、基本的には本質的価値(Intrinsic Value)に基づくバリュー投資であるが、ミスプライスの発見による裁定取引的な運用があった。下記書簡で「市場の混乱の結果であるよ…
(F.C.スコットへの書簡1939.9.20の続き) 米国株から英国株へのスイッチを推奨 相対パフォーマンス ケインズは、F.C.スコットに、相対パフォーマンスの観点(米国株の大幅アウトパフォーマンス)から、米国株から英…
大戦突入直後のケインズの相場観 1939年9月1日、ドイツはポーランドに侵攻、ヨーロッパにおける第二次世界大戦が始まった。米国の株式市場は、戦争の勃発とそれに伴う経済の不確実性から、一時的に下落した。そのような状況下での…